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iU、「XRを用いた海のサステナブルサイクルに関する教育コンテンツ の開発」を岡部株式会社から受託

iU(東京都墨田区、学長 中村伊知哉、http://www.i-u.ac.jp 以下、本学)は、岡部株式会社(以下、同社)から「XRを用いた海のサステナブルサイクルに関する教育コンテンツの開発」を受託いたしました。同社が推進する海洋資源を次世代につなげる「海のサステナブルサイクル」を、本学において、XRなど新しい技術を用いて体験型の学習コンテンツとして作成し、本学習コンテンツがどのような影響を及ぼすか学習データを解析し、主体的な学びを支援する仕組みを検討していきます。開発されたコンテンツは、同社の初等教育機関における教育活動をはじめ、営業・リクルート活動の場など、「海のサステナブルサイクル」について広く周知するための多彩なシーンで活用します。本研究は、本学における新しい学び方の開発だけでなく、同社の「気候変動・地球温暖化への対応」、「環境保全・脱炭素・資源循環の実現」、「海洋資源の維持」を通じた安心で豊かな社会の実現に貢献します。

海のサステナブルサイクルとは

海のサステナブルサイクルは、海の生物の産卵から成長、そして人による漁獲までをサポートし、海の環境を守りながら資源を持続的に利用する取り組みです。同社では、藻場礁や増殖礁による海の生物が産まれ育まれていく環境の整備、そして魚礁による集魚によって効率的かつ資源管理された漁業をサポートし、サステナブルで豊かな海づくりに貢献しています。特に、地球温暖化の影響などにより拡大している磯焼け(海藻の群落が著しく衰退あるいは消失する現象)を回復させるための活動に長年取り組んでおり、同社の応用藻類学研究所(島根県隠岐郡海士町)が有する高い海藻生産技術は、ブルーカーボンの観点からも現在注目されています。

海のサステナブルサイクル(画像提供:岡部株式会社)

海のサステナブルサイクル(画像提供:岡部株式会社)

岡部株式会社について

1917年(大正6年)、東京・押上の地に創業しました。「安全・安心の提供を通じて社会に貢献する」を企業理念に、耐震・免震製品などの建設関連製品事業のほか、海洋事業も展開しています。技術開発による防災・減災・国土強靭化への貢献や、環境に配慮した製品開発・製造など、日本発、世界に照準を合わせた事業に取り組んでいます。同社が重点的に取り組むSDGs目標のひとつである「14.海の豊かさを守ろう」への挑戦とともに、企業理念である「安全・安心の提供を通じて社会 に貢献する」のさらなる実現を目指して邁進しています。

岡部株式会社HP:https://www.okabe.co.jp/

iU の役割

ウェルビーイングの実現に向けてすべての世代で主体的に学んでいくための実践が広がりつつあり、個人の興味や関心、個人の学びの成果に応じた教育コンテンツの提供が求められています。本研究においては、同社の取り組むSDGs「14. 海の豊かさを守ろう」への素晴らしい挑戦をXR等の技術を活用して、現実には容易に行くことのできない海の中の体験を可能とします。また本研究を通じて新しい学び方の開発を目指しています。

  • 基本検討 (教育コンテンツ開発の基本方針、 評価の軸などの立案)
  • 教育コンテンツの開発・教育コンテンツ提供環境の構築
  • 実験の実施(教育コンテンツ試作・評価)
  • 実験結果からの考察

研究代表者

iU 専任教員 寺脇由紀
<経歴>
東京大学総合文化研究科広域科学専攻博士課程在学時に、オープンソース学習管理システムの開発に携わり、高等教育機関におけるITを活用した教育環境の構築、学習分析(ラーニングアナリティクス)、ディープラーニングを用いた品質要求分析(要求工学)の研究に従事。専門はソフトウェア工学・教育工学。
教育システム情報学会「ICTを利用した優秀教育実践コンテスト」入選、日本e-Learning大賞奨励賞、International Workshop on Distance Education Technologies Paper Awardを受賞。米国ACM学会、情報処理学会、SOLAR(Society of Learning Analytics and Research)会員。


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