長期的視点とHuman factors を常に念頭に!

特任教員

柿﨑 理特任教授

Osamu Kakizaki

グローバルコミュニケーション

学生のみなさんへMESSAGE

ご承知のように、今日の社会は、ICTの発展よって、あらゆる分野で大きな変化を目の当たりにしています。この中で、皆さんはiUで学び、イノベーションの旗手となって、活躍することを目指されていることでしょう。
私が皆さんにお伝えしたいのは、ややもすると、この短期的な変化に目を奪われて、近視眼的になってしまいがちな危険です。社会の主体はあくまで人間で、あらゆる局面で人間が関わってきます。人間には変わるようにして、変わらないという側面があります。この度のコロナ禍で再注目された、カミュの『ペスト』や、A・マンゾーニの『いいなづけ』は何世紀も前のペストの流行の様を描いていますが、現代に通じる描写や教訓が多いということからも、このことは理解できるのではないでしょうか。iUで専門知識を学ぶ際には、長期的視点とHuman factorsの重要性をいつも頭の片隅において欲しいと思います。

経歴PROFILE
  • ロンドン大学卒後、同大学大学院で、国際安全保障の世界的な権威、ローレンス・フリードマンに師事し研究。
  • 帰国後、シンクタンクでの研究員を経て、主に英語を通して専門科目を教授する(English for Specific Purposes(ESP))の立場から大学生、高校生の指導に従事する。
  • 著書に『東大英語の総合的研究』(旺文社)(共著)、翻訳に『歴史としての冷戦』(慶應義塾大学出版会)(翻訳プロジェクト参加)等がある。
  • 国際政治学会、国際安全保障学会所属。