在校生Voice
2020年4月入学・モンゴル出身

プレブフースフバトさん

  • スキルアップ

モンゴルから日本へ。新聞配達をしながら夢を追う、スフバトさん。

日本への留学を決めた理由、きっかけを教えてください。

僕はモンゴルのウランバートルで生まれ育ちました。
幼い頃から日本のアニメが好きで、テレビやインターネットを通じてたくさんの日本アニメを見て育ったんです。それから日本の文化に興味を持つようになり、いつかは日本に行ってみたいと思い続けていました。
そして高校生の頃、モンゴル国内で急速にICTが普及していく様子を目の当たりにして、僕もICTを使いこなせるようになりたい、高校卒業後はプログラミングなどICTを学べる大学に進学したいと考えるようになったんです。
当初はモンゴル国内の大学も視野に入れ検討していましたが、最先端の技術を学ぶためにはモンゴルから飛び出して海外で学ぶ方が良いのではないかと考えるように。家族も僕の意向を尊重し後押ししてくれたこともあり、幼い頃から興味があった日本に留学することを決意しました。
高校を卒業して半年後、念願の留学ビザが発行され日本に入国。これまでのたくさんの日本アニメを見てきた影響で、日本語のヒアリングは得意でしたが、日本語の文章を書くこと、特に「漢字」の読み書きが苦手でした。
そのため入国後2年間かけて日本語学校で徹底的に日本語を学び、大学で学ぶための日本語スキルを身に付けました。

iUへの入学を決めた理由、また入学してからの学生生活はいかがでしたか?

通っていた日本語学校の先生から、僕の意向にマッチする大学があると紹介されたのがiUでした。
その後iUスタッフの方から大学の説明を聞き、ICTはもちろん、ビジネス、英語と幅広く学ぶことができるカリキュラムに魅力を感じました。
また新設校で1期生として入学できることも、様々なことにチャレンジしやすい環境であるとメリットに感じ出願を決めたんです。

入学して早々にコロナウイルスが拡大し様々な不安もありましたが、
iUではオンライン授業への切替えがとても早かったこともあり、学びたかった分野を日々学ぶことができ充実した毎日を過ごせています。
日本語学校時代の友人の中には、大学入学後数か月も授業がスタートしないことに悩んでいた友人もいたので、コロナ禍でも1年間フルに学べたことはとても恵まれていたと感じています。

モンゴルに住む友人との1コマ(本人右)。 モンゴルに住む友人との1コマ(本人右)。

授業は元々興味があったICTに関する授業、プログラミングやネットワークを、特に毎回楽しみにしています。iUでゼロからプログラミングを学び始めましたが、既に簡単なコードは書けるようになりました。
授業の度に新しくできるようになったコトが増えていくのが快感で、とても楽しいです(笑)。

また、ICT・ビジネスの授業では多くの専門用語が使われているので、分からない単語は都度メモをして、授業が終わった後にまとめて調べているんです。
それに加えて授業内でグループワークなどコミュニケーションの機会が多いこともあり、この1年で日本語スキルも向上したように感じています。

授業以外で取り組んでいることはありますか?

新聞奨学生として、朝刊配達の仕事をしています。
新聞奨学生は、新聞配達などの業務を行うことで、新聞社奨学会が通学する学生納付金を全額立て替えてくれる制度です。日本に来てからすぐに制度の利用を始めたので、今年で3年目に入りました。

毎日深夜1時に起きて、明け方5時頃までかけて約300軒のお宅に朝刊を配達。早起きはもちろん、自転車で配達に出るので雨の日や寒さが厳しい日は本当に大変です。
しかし日本に行くことを応援してくれた家族に迷惑をかけたくないので、学びを疎かにすることなく仕事も両立して4年間しっかり学びたいと考えています。
・・・とはいっても朝5時過ぎに帰宅して、少しの仮眠を取った後に授業を受けるので、特に1限から授業がある曜日や、課題提出が重なっている週などはとても大変です(笑)。
そんな時は、モンゴルにいる家族や友人とビデオ通話をしてモチベーションをあげるようにしています。
その結果、1年次は履修した科目の全てを単位取得することができました。今後も学業と仕事を両立していきたいです。

今後の目標や夢を教えてください。

iUを卒業後、ICTスキルを活かしてまずは日本のIT関連企業に就職し、様々な経験を積んでいきたいと考えています。
そのためにもまずは4年間、iUでしっかりと学び、できること・得意なことを増やしていきたいです。

そしてこの1年、イノベーションプロジェクト(起業に関する知識・スキルを学ぶ必修科目)などを通じてビジネスを学んでいくうちに、
起業に興味が湧き、いずれは起業したいと考えるようになったんです。
日本での学び、経験したことを活かして、ゆくゆくは母国モンゴルで起業し、母国の発展に貢献できるようなビジネスを展開したいと考えています。

今はコロナ禍ということもありモンゴルへ帰国できませんが、コロナが落ち着いて家族に会えた際に、成長した姿を見せられるよう精いっぱい学んでいきたいです。
また帰国して母の作るモンゴルの焼うどん「ツイワン」を食べられる日が今から待ち遠しいです。

お母さんとの写真。 お母さんとの写真。

今はコロナ禍ということもありモンゴルへ帰国できませんが、コロナが落ち着いて家族に会えた際に、成長した姿を見せられるよう精いっぱい学んでいきたいです。
また帰国して母の作るモンゴルの焼うどん「ツイワン」を食べられる日が今から待ち遠しいです。

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